【ミャンマービジネス】ミャンマーでのSNS活用とfacebook活用

この記事は、ミャンマーでこれからビジネスをする人や、現地でビジネスを行なっている経営者・広報担当者向けのマーケティング情報としてミャンマーでのSNS活用についてまとめました。

ミャンマーでのSNS活用について前提知識として知っておくことで、貴社のビジネスの中で、中心となるSNS、サブ・リスクヘッジとしてのSNSなど選択するための助けになれば幸いです。別の記事で、ミャンマーではfacebook一強という話をしたので、今回は、facebook以外のSNS利用状況と、日本とは異なるfacebook活用について解説します。

Facebook以外のSNS利用状況

ミャンマーでのSNSはfacebookがメインです。それは、facebook規制がされた今でも、変わることなく、プライベート・ビジネス共にfacebookが中心に使われています。利用者数2700万人なので、国民の約半数です。facebookと比較すると他のSNSは大きなシェアはありませんが比較的利用されているSNSをご紹介します。

(1)Instagram

利用者数:140万人

facebookと比較すると圧倒的に少ないですが若い子の利用が多めですフォトグラファー、観光、レストラン、モデルなどはビジネスとして利用する方も多くなりました。インスタ映えの写真を撮る方や、インスタ映えを狙ったレストラン、空間も増え、写真を撮るために出かける若い子もいます。商品・サービスのターゲットが海外志向、最新情報が好き、英語が流暢、という若い方の場合は、Instagramのビジネス利用もお勧めします。

また、俳優・女優などはインスタのフォロワーが10万人以上、という人もいるため、「発信はしないけれど、アカウントは持っている」というユーザーも多そうです。

(2)Twitter

ミャンマー語でのTwitterは多くはありません。ミャンマー人が英語で発信する場合や海外の情報収集などにアカウントだけ持っている人が多い傾向があります。ミャンマー国内市場でTwitter集客は不向きかもしれません。

(3)YouTube

facebookの次くらいによく見られているのがYouTubeです。映画、音楽などがYouTube検索の上位に上がってきます。

著作権大丈夫・・・?と思うような映画の本編なども見れることもあります。(笑)

外国の映画などはミャンマー語の字幕付きでYouTubeに上がっていることもあります。
あと、韓国音楽は割と若い子に人気がある傾向です。

ミャンマーではYouTubeのアドセンス収入は得ることはできませんが、YouTubeを通して自社商品・サービスへのアクセスを流すことはできます。ですので、ミャンマー向けでYouTubeを活用する場合は、アドセンス収入目的ではなく、自社のブランディングや、自社サービス認知拡大として活用することがおすすめです。

(4)Google

検索ブラウザとしては、Googleの「Chrome」が75%を占めています。ミャンマーではiphoneよりもアンドロイドの方が安価に手に入るため、インターネットの検索はChromeを使うことが多いです。因みに、検索ランキングでは、

・Myanmar

・Google

・translate

・Japan

と検索トップクエリに「日本」があります。そのくらい日本留学、日本語、日本就職、な日本関連の情報は、ニーズも高いかもしれないですね。

日本やマレーシアの検索ランキングでも、他国のキーワードが入ることはありません。トップの検索ワードに国名が入っているのは他の国ではあまり見られない傾向です。

facebookがメインと言っても、クーデターでのネット規制を受けて、サブアカウント・情報収集・複数連絡媒体の確保としてfacebook以外のSNSや連絡媒体が使われることも増えました。

ビジネスとしても、業種・業態によってInstagram・YouTubeは有効的になりそうです。

SNSをビジネスとして運用されるのであれば、リスクヘッジとして、複数のSNS運用もお勧めします。
facebook以外に、Instagram・YouTubeなどのSNSアカウント所有と、フォロワー獲得を同時に進めていくことがこれからのミャンマーのSNSマーケティングでは求められていきます。

日本とは異なるfacebookマーケティングの活用

ミャンマーでは「facebook」がGoogleのようなもので、検索、メール、情報収集、情報発信、ほとんどがfacebookで行われています。

ですので、自社のホームページを持っていてもfacebookから拡散し、facebook経由でお問い合わせしてもらいます。

大手企業や外資企業では自社ドメインを持ち、メールアドレスでの問い合わせもできますが、小規模な会社への問い合わせはfacebookページ経由で問い合わせを行います。
(もしくは電話)

日本で、facebookをビジネスとして活用する場合

・facebook個人アカウントで情報発信

・facebook広告を回す

のいずれかが多いです。個人起業家や経営者の場合は、facebook個人アカウントで情報発信をしたり、サービスの募集などを行ったりすることもありますね。

・ターゲットが30~50代

・無料で集客をしたい

・ファンを作りたい

という方にはfacebookでの日々の情報発信やコミュニケーションは集客・名刺代わりにもなります。また、予算があればfacebook広告の運用を行います。

日本では、”facebook離れ”とも言われていますが、ターゲットが30代以上の商品の場合はfacebook広告は効果的です。

日本ではランディングページ(LP)が主流

主に、ランディングページ(LP)を複数作成して効果測定したり、反応が良いLPを制作したりすることで

・自社の顧客リスト集め

・商品・サービスの販売

・商品・サービスの認知

を行います。

ミャンマーでのfacebookはホームページの代わり

一方、ミャンマーの場合のビジネスとしてのfacebook活用は日本とは少し異なります。
ミャンマーでは、多くのサービスで”facebookページ”を作り、日々の情報発信・価値提供、サービス紹介、集客、など、商品の認知・集客・販売までを一貫して行います。

日本でいうと、ホームページの代わりです。
ホームページで会社紹介や、価値提供情報、サービス紹介、集客を行うように、facebookページで情報発信をします。

日本ではfacebookページを持ってもフォロワーを増やすのは至難の業ですが、ミャンマーではあっという間にフォロワーが増えます。

広告の場合も、日本ではランディングページを制作しますが、ミャンマーでの広告はfacebookページもしくは、facebookページの投稿を広告として拡散します。広告を行う目的は

・フォロワー増加

・サービス・商品の認知

など、広告を通じて、facebookページに人を集めます。

ちなみに、広告単価はLP型とfacebookページ型で単純な比較はできませんが、facebookページの1フォロワー獲得に数十円もかかりません。

ですので、毎月フォロワーを+100を目安に増やしたい場合、5〜10ドル程度を広告費に回すことでフォロワーを増やすことができます。
(広告単価は、ターゲット属性など業種業態によって異なります)

ほとんどの企業が、facebookページをビジネスとして活用し、情報発信(価値提供)、広告、お問い合わせまでを行うのがミャンマーのfacebook活用の特徴です。
ミャンマーでビジネスを行う場合は、facebookアカウントは必須です。

まとめ

今回は、ミャンマーでの各SNSと日本とは異なるfacebook活用方法についての記事でした。ミャンマーでのSNSの活用法を知っておくことで、自社で取り入れる際の選択肢の参考になったら幸いです。
次の記事では、ミャンマーでのSNS活用したごく一般的なビジネスモデルを紹介します。