外国人材採用における日本のビザ制度

今回の記事では、外国人材を採用する際に必要な日本のビザ制度について解説します。外国人材を雇用するためには、適切な在留資格の申請が必要です。以下、制度の概要と具体的な手続き方法、注意点について詳しく説明します。

在留資格申請書類は重要書類ですので、専門の行政書士などに依頼するのが最も安心です。

1. 在留資格の申請種類

外国人材のビザ申請は、在留資格による分類や雇用形態によって適用されるビザが異なります。技術・人文知識・国際業務、特定技能、留学など、目的や条件に応じた在留資格が存在します。

例えば、技術や専門知識を持つ外国人材の場合は技術・人文知識・国際業務ビザが適用されます。特定の業務(14業種)に従事する外国人材には特定技能ビザが利用されます。

ビザの種類を正確に把握し、適切なビザを選ぶことが重要です。

代表的なビザの種類はこちらです。

・高度人材(技術・人文・国際業務)
・特定技能(14業種のみ)
・技能実習(136職種)
・留学
・商用短期滞在
・企業内転勤
・配偶者

など様々です。

2. 手続き方法

ビザ申請には一定の手続きと必要書類があります。まずは、申請書類の準備と条件を満たすことが必要です。

必要書類の中には、

・雇用契約書
・企業情報
・外国人の経歴(履歴書)
・資格証明(大学卒業証明・日本語能力)
・健康診断

などが含まれます。

ビザの種類によって手続きに必要な書類が異なります。
詳しい内容は、出入国管理局のホームページからご確認いただけます。

書類を提出後、COEと言われる在留資格が発行されます。原本もしくはデータを現地の候補者へ送ります。

在留資格を取得した後は、現地にいる候補者が、現地の出国に必要な書類を労働局へ提出し、現地の日本大使館にて入国ビザを発行してもらいます

(*国によっては、日本の在留資格申請と同時進行で行うべき手続きがあります。その手続きは、現地の労働省などのページから確認が必要です。)

在留資格+入国ビザの2点を持って、日本へ入国することができます。

3. 申請の注意点

在留資格を取得するためには、就労する業務・業種によって異なります。
在留資格と異なる業務・業種を行うことはできません。

また、技術・人文・国際業務の在留資格の場合は、「技術」を持っていることが前提ですので、採用する段階から該当の学部・学科を卒業していることや、関連する業務の仕事を行っている必要があります。

その証明ができる書類がなければ、在留資格を得ることができません。
近年増えている技能実習・特定技能の場合も、特定の業務以外は基本的に行うことができません。

そういった、在留資格によって条件が異なりますので、実際の仕事内容を確認して、詳しい行政書士の方と共に在留資格の申請種類を選ぶ必要があります。

5. まとめ

ビザ制度の理解は、外国人材採用において重要な要素です。申請手続きや条件など複雑ですので、専門家のアドバイスや行政書士、コンサルティングサービスの活用がおすすめです。

豊富な知識と経験を持ち、正確な情報と効率的な手続きをサポートしてもらえます。

日本のビザ制度は、外国人材の採用において重要な役割を果たしています。異なる在留資格で業務していた場合、採用した外国人材にとっても、会社にとっても、不利益になります。

ビザ申請においては時間と労力がかかる場合もありますが、その結果として多様性のある人材の採用と、安定した人材確保を目指すことができます。